Change story

「出なかったら、一生考えていたと思う」――不完全なままでもステージに立ち続けた1年間で起きた変化|Change/me 2025 Second Half Contest Change賞受賞・岸野まきさん

imamura@kitaharatakahiko.email

「最初はクリスマスパーティー気分だったんです」

そう笑いながら語ってくれたのは、出版社で書籍出版代行サービスを手がける岸野まきさん(東京都)。

Change/meコンテストに3大会連続で出場。さらにChange/me 2025 Second Half Contestでは、見事Change賞を受賞しました。

その1年間の歩みは、決して華やかな瞬間だけではありませんでした。舞台の裏には葛藤があり、迷いがあり、そして地道な積み重ねがありました。

“人前で話す力を磨きたい”という思いから始まった挑戦。それはやがて、悔しさを知り、応援してくれる人たちを巻き込み、「なりたい自分」を明確にしていく旅へと変わっていきます。

3度の挑戦を通して、岸野さんが手にしたものとは何だったのか。等身大の言葉で語っていただきました。

(取材・文:今村優里)

「自分の気持ちを話せるようになりたい」と、たった1人で挑んだコンテスト

Q. 岸野さん、改めまして3大会連続出場、そして悲願のChange賞受賞おめでとうございます。今日は、岸野さんの1年にわたる挑戦の軌跡を伺っていきたいと思います。

ありがとうございます、よろしくお願いいたします!


Q.さかのぼるともう1年以上前になりますね。そもそも第1回大会に出ようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

本当に最初は、クリスマスパーティー気分だったんです(笑)。当時から「コンテスト」という言葉はついていましたけれど、そこまで大きな覚悟があったわけではありませんでした。

ただ、書籍出版代行サービスを立ち上げて事業を進めていく中で、「話す力」が自分の課題だと感じていました。仕事柄、書くことは得意なのですが、自分の気持ちを言葉で伝えることに自信がなかったんです。

どんなに良いサービスでも、どんなに思いがあっても、それを短いチャンスの中で、わかりやすく的確に伝えられなければ届きません。

第1回大会では1分間のスピーチが審査項目にあったので、「ここで苦手を克服できたら、仕事のためになるだろう」という気持ちが、正直な出発点でした。

「1分間」という制限は、私にとって難題で、伝えたいことを何度も削って、ようやく1分に収めたことを覚えています。

ルール通りにやる。与えられた課題をきちんとやり切る。それ自体が、私にとっては挑戦でした。


Q. ご家族やご友人も応援に駆け付けてくれたのでしょうか?

いえ、実は第1回大会は誰も呼びませんでした

出場することはSNSに書いたかもしれませんが、直接声をかけることはしなかったんです。多くの方がご家族や友人を呼んでいる中で、私は一人で参加しました。

というのも、当時の目的は「誰かに見せたい」ではなかったからです。ダイエットも続けていましたが、それを誰かに評価してほしいというより、自分の成長のために挑戦している、という感覚でした。

1分間で、ちゃんと伝えられる自分になる。それが達成できれば、それでよかったんです。


Q. … ということは、第1回大会の時点で岸野さんの挑戦はすでに達成されていたようにも感じます。それでも、そこから第2回大会への出場に進んだのは、どんなお気持ちからだったのでしょうか?

まずは、単純に楽しかったというのが一つあります。

それに、ほかの出場者のみなさんも本当に素敵な方ばかりで、「すごく良い集まりだったな」と感じたのを覚えています。

あとは、まわりの方から「次も出ますよね」と冗談っぽく言われたのを、真に受けてしまって…(笑)

でも今思うと、「第2回大会を観客席で見るのは嫌だな」という気持ちが、どこかにあった気がします。


受賞を逃して初めて知った「悔しさ」

Q. そんな熱い気持ちで臨んでくださったのですね。第2回大会はいかがでしたか?

正直に言うと、「この状態で出るのは恥ずかしい」という気持ちで迎えました。

というのも、ちょうど半年ほど体重が停滞していた時期だったんです。

ダイエットを始めてから20キロほどは減っていたのですが、そこから先がなかなか動かない。0.1キロ単位で減ったり増えたりを繰り返す、苦しい時期でした。

それでも、急激に落とす方法は選びたくなかったんです。無理をすれば落とせるかもしれない。でも、それでは続かないし、健康的でもない。

だからこそ、「今の自分で出る」と決めました

第2回大会からはスピーチの時間も5分に伸びたので、カラオケに5時間こもって練習を重ねました。本番で伝えたいことを、きちんと伝えきれるように準備したんです。


Q. ですが、受賞を逃され、悔しさもあったと伺いました。

そうなんです。

私はもともと、競争の場にあまり乗らないタイプなんです。順位がつくものや、優劣が明確になるものはずっと避けてきました。

だから、「悔しい」という感情は、人生でほとんど経験がありません。でも、第2回大会で受賞を逃したときに、なぜか「悔しい」と思ったんですよね。

受賞できなかった理由を自分なりに分析していくと、「私は自分が話したいことを話していた」ということに気づきました。

でも本来は、その場にいる人にとって「聞いてよかった」と思ってもらえる内容にするべきだったんです。

そのとき初めて、視点が自分中心になっていたことに気づきました。


憧れのドレスで悲願のChange賞、そして次へ。

Q. それで、第3回大会も出場しようと…?

そうですね。でも今思うと、もっと早い段階で次の出場を決めていました。

実は第2回大会のときに、どうしても着たいと思っていたシルバーのマーメイドドレスがあったんです。

試着はしたのですが、そのときは「かろうじて入る」という状態で……。とても人前に立てる着こなしではなくて、見送ったんです。

その瞬間に、「次の大会でこれを着る」と決めていました。

そうなると、3回目はもう出る以外の選択肢がありません。ダイエットを続けながら、メイクやファッションの講座にも積極的に参加しました。

使う化粧品も変えて、似合う服も学んで、素直に一つずつ取り入れていくと、会う人に「また雰囲気が変わったね」「痩せましたね」と言われるようになっていって、まわりの反応から自分の変化を感じられるようになったのもこの頃です。


Q.  そして第3回大会では、目標だったシルバーのマーメイドドレスがとてもお似合いでした。会場にはたくさんの応援団の方も駆けつけていましたね。

ありがとうございます。

なんとか目標としていたドレスを着ることができました

第2回大会から、自己紹介ムービーの再生回数が審査項目に加わったことをきっかけに、昔の友人や海外に住む知人にも「動画を見てほしい」と連絡をとるようになりました。

10年以上連絡を取っていなかった人にもメッセージを送るきっかけになって、思いがけない応援をたくさんいただいて、本当にびっくりしました。

人に応援してもらうって、こんなに嬉しいんだと初めて知りましたし、私も誰かが「ここぞ」というときには、しっかり応援できる自分でありたいなと思うきっかけにもなりました。


Q. 岸野さんと言えば、その後のご活躍がめざましいですよね。お仕事への影響はいかがでしたか?

とても大きいです。

Change/meの舞台で、ドレスを着てウォーキングをして、スピーチをする。そんな経験をすると、それ以外の舞台が怖くなくなりました。

先日、私が編集で関わった書籍の出版記念イベントがあり、200人の前でご挨拶をさせていただく機会があったのですが、全く緊張しなかったんです。

そして当日は、ブラックのオフショルダーのワンピースを選びました。

私は出版社の立場なので黒子に徹しようと思っていたのですが、それでも「着てみたいな」と思っていた服を選んでみたんです。

アクセサリーは控えめにしながら、シンプルにまとめました。これもChange/meのレッスンの中で学んだことです。

こんなファッションで人前に立つなんて、コンテストに出る前の私が見たら、きっとびっくりすると思います。


Q. 岸野さんから見て、Change/meの魅力はどこにありますか?

関わっているみなさんが優しいところです。でも、甘いわけではないんです。

一人ひとりにきちんと向き合ってくださって、「みんな同じになろう」ではなく、「その人にとっての理想」を一緒に目指せる環境。それがすごく居心地がいいなと思っていました。

コンテストに出ることで、そんな大好きなChange/meの一員になれた感覚もあって、出場し続けていた部分もあると思います。


出なければきっと考える――「もし出ていたらどうだったかな

Q. 最後に、コンテストへの出場を迷っている方へ、メッセージをお願いします。

絶対に出た方がいいです!!

参加しなかったら、「もし出たらどうだったかな」と一生考えると思います

もちろん、参加しても思う通りにできないことはたくさんあるはずです。私も、一気に変われたわけではありません。

1回目より2回目、2回目より3回目と、「これができるようになったらいいな」と思うことを一つひとつできるようになりながら、変化を積み上げてきました

出てみたらどうなれるかは、誰にもわかりません。でも、出なければ今の延長線上にいることには変わりないと思うんです。

Change/meコンテストは、自分では選ばないようなチャンスに出会えて、自分自身を大きく成長させる機会だと思っています。

これからも私は、あらゆる面において「なりたい自分」に近づくための努力を、絶対にやめたくありません。Change/meは、そんな自分が動き続けるための原動力です。

繰り返しになりますが、もし悩んでいる方がいたら、出なかったらきっと「もし出ていたらどうだったかな」と後悔すると思うので、絶対に出た方がいいです!!

最後に

岸野さんの挑戦は、特別な人の物語ではありません。

「話せるようになりたい」
「今の自分を少し変えたい」
「なりたい自分に近づきたい」

そんな、どこにでもある気持ちが出発点でした。

1回目は、たった1分のスピーチ。
2回目は、不完全な自分に向けた「悔しさ」との出会い。
3回目は、憧れのドレスをまとっての、悲願のChange賞。

受賞は確かに素晴らしいことです。けれど、それはあくまで結果。 岸野さんが手にしたいちばん大きなものは、「出場を決めた」その瞬間の決意に詰まっていたのかもしれません。

出場を決めたからこそ、出場しなければ出会えなかった人たちに出会い、挑戦しなければ気づけなかった自分の一面を知り、そして、挑戦を続けたからこそ見える未来にたどり着けた。

自分の好きな服をまとい、自分の言葉で思いを語れるようになったのも、Change/meコンテストでの挑戦を通して、人生そのものを豊かにする「自信」を手に入れたからだと思います。

Change/meコンテストは、完成された人が出る場所ではありません。「変わりたい」と決意した人が、一歩踏み出す場所です。

次回コンテストは2026年6月。あなたは、その日をどんな自分で迎えたいですか?

もし少しでも、理想の自分に近づいていたいなら。その気持ちがある“今”こそ、挑戦のタイミングかもしれません。

あなたの物語は、ここから始まります。

年齢・身長・体重・経歴、一切不問

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