「85キロだった私が、ヒールでステージに立つなんて」、やりきった先に掴んだ一生ものの自信|Change/me 2025 Second Half Contest Performance賞受賞・佐々木玖麻さん
「本当に前日まで、やだやだって言ってたんですよ」
そう笑いながら振り返るのは、東京都在住、在宅ワーク中心の暮らしを送るという、佐々木玖麻さん。
Change/me 2025 Second Half Contestに出場し、見事、Performance賞を受賞。
堂々としたウォーキング、感謝を込めたスピーチ、そして圧巻のポージングは、会場の空気を一瞬で引き込みました。
しかし、その舞台裏には、
85キロからスタートした、-28キロもの減量。20年ぶりのヒール。「やめたい」と何度もこぼした極限の追い込み。
…と、壮絶なドラマがありました。
49歳で挑んだ本気の4ヶ月。その軌跡をお話いただきました。
(取材・文:今村優里)
85キロからのスタート、「このままじゃ嫌だ」と思った日
Q. まず、Change/meコンテストに挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。

実は「コンテストに出たい」というより「ダイエットしたい」がきっかけでした。
私は、もともと人と会うのが大好きな性格で、イベントを企画したり、外に出て人と関わることが当たり前の毎日を送っていました。
でも、仕事と子育てに追われるうちに、気づけば人と会う機会はどんどん減っていって…。子どもから少し手が離れた頃には、「人に会いたくない」とすら思うようになっていたんです。
そのとき 「このまま外に出られなくなるかもしれない」と、ふと怖くなりました。
何かを変えないといけない。 じゃあ、何から変えよう…。
そう考えたとき、いちばん分かりやすかったのが“体型”でした。
当時85キロ。
正直、痩せたからといって自分が変われるかどうかは分かりませんでした。でも、「痩せてみないことには、変わるかどうかすら分からない」と、2024年にダイエットを始めてみたんです。
そこから1年かけて15キロ減量することができました。
けれど、ちょうど子どもの受験と重なり、3〜4ヶ月ほどダイエットを休むと、少しリバウンドしてしまって。
そのときに、「これは強烈な目標がないと達成できないな」と強く思ったんです。
そんなタイミングで、Change/meコンテストの出場者募集を知り、「これだ」と直感的に思いました。
ただ痩せるだけじゃなくて、“やりきるための場所”が欲しかった。
そうして私は、コンテストへの出場を決めました。
「どうせ出るなら、やりきりたい」苦手のど真ん中へ

Q. 出場を決めたとき、不安はありませんでしたか?
ありました。というか、不安しかなかったです(笑)。
私は“ビューティー”の分野が本当に苦手で、ヒールもほとんど履かないし、ウォーキングなんて当然やったことがありません。
スピーチやプレゼンの経験はあっても、ステージで魅せるっていうのは、別世界だと思っていました。
でも、 「苦手なことに向き合えたら自分が変われるかもしれない」とも思いました。
Q. 苦手分野にも向き合おうと思えた理由は何でしたか?
子どもたちの中学受験のサポートをしてきた経験が大きいかもしれません。
うちは子どもたちが全員、中学受験をしていて、私はずっと「合格したかどうか」だけがすべてじゃないと思いながら伴走してきました。
たとえ目標の学校に届かなかったとしても、「ここまでやりきったからいいや」って思えるくらい、出し切れたらそれが一番だよね、って。
最終的には子どもたちが本当に頑張って、第1志望に合格してくれました。その姿を見たとき、ふと自分にも同じことを思ったんです。
「私も、ちゃんとやりきりたい」って。
コンテストに出ると決めたからには、賞を取れるかどうかよりもまず、できる限りの努力をした状態でステージに立ちたい。どんな結果でもいいから、「やりきった」と思える形で終えたい。
その決意が、私の中でどんどん強くなっていきました。
85kg→57.4kg。最後はアスリートレベルの追い込みへ。

Q. まさに「やりきる」を有言実行されて、85キロから57キロ代まで落とされたと伺いました。すごい変化ですよね。
ありがとうございます。コンテスト期間中の目標は、まず「60キロを切る」ことでした。
その目標は無事に達成できて、最後の最後で「57キロ台」が見えてきたんです。「ここまで来たなら、絶対に57キロ台でステージに立ちたい」って思いました。
Q. 本番直前は、どんな追い込みを?
前日まで58.2キロで、そこから“水抜き”をしました。正直きつかったです。
当日は体重測定をするわけでもないし、言葉だけなら「57キロになりました」って言うこともできたと思うんです。
でも、私はそれが嫌でした。自分が納得できないままステージに立つのは違うって思ったんですよね。
結果、当日は57.4キロ。胸をはって「57キロになりました」とステージで発表できました。数字以上に、「やりきった」っていう感覚が、すごく大きかったです。
パフォーマンスのテーマは「感謝」

Q. ダイエットだけでなくステージ上でのパフォーマンスも非常に印象的でした。それが受賞にもつながっていると思いますが、テーマはどのように決めたんですか?
テーマは「感謝」でした。
私は、本当に周りに育ててもらった人間だと思っていて。だからこそ、その感謝を、言葉だけじゃなくて“動き”でも伝えたかったんです。
先生方と相談しながら、「どうしたら感謝が伝わるんだろう?」って考えて。所作や表現を、一つずつ丁寧につくっていきました。
Q. 特に大変だったのはどんな部分でしたか?
いちばんきつかったのは、ウォーキングです。
初めてヒールを履いた瞬間、「これは無理だ」って思いました(笑)。20年ぶりくらいだったので、本当に転ぶ未来しか見えなくて。
それでも、毎週プライベートレッスンを入れて、自主練もして。最後は、何も考えなくても歩けるくらいまで、身体に叩き込みました。
49歳からの大挑戦で手に入れたのは「自信」だった

Q. 4ヶ月の挑戦を終えた今、率直なお気持ちを教えてください。
もう本当に「やってよかったな」って思います。
でも実は、前日までずっと「やだやだ」って言ってたんですよ(笑)。
でも、同時に、「やめることは絶対にない」って、自分で分かっていました。
目標を達成してステージに立てたら、きっと充実感とか、やりきった感とか、達成感とか、そういうものを、絶対に味わえると思っていたので。
だから「行かない」という選択肢は、最初からなかった気がします。
結果的にPerformance賞をいただけたことは、本当にありがたかったです。賞にこだわっていたわけではないけれど、やっぱり“頑張った証”になりました。
それが50歳を前にしたこのタイミングだったことも、私の中では大きな意味がありました。
Q. コンテストを経て、ご自身の中で一番大きく変わったと感じるのはどんなところですか?

いちばんは「自信」がついたことだと思います。
見た目も変わりましたが、でもそれ以上に「できなかったことができるようになった」という実感が大きいです。
ウォーキングは本当に最初、一歩すらまともに歩けない状態でした。
それが本番ではちゃんと歩いて、ちゃんと戻ってこられた。見た目がどうだったかよりも、「やりきった」という事実が残りました。
この年齢になると、“できなかったことをできるようにする”って簡単じゃないですよね。子どもの頃みたいに、誰かに強制されるわけでもない。目標も期限も、自分で決めるしかない。
だからこそ、自分で決めた目標を、自分でやりきれたという体験は、本当に大きかったです。「あのとき、あれだけ頑張った」って思えることが、これからの私の人生を支えてくれると思います。
コンテストを終えて、少しずつですが「外に出てみようかな」と思えるようになりました
今までなら入らなかったコミュニティに顔を出してみたり、「やってみたい」と思うことに一歩踏み出せるようになったりしています。
「強烈に変わりたい」がある人へ

Q. どんな人に、Change/meコンテストはおすすめだと思いますか?
やっぱり、強烈に「変わりたい」という思いがある人です。
「ちょっと出てみようかな」っていう軽い気持ちでも、もちろん悪いわけじゃないんです。でも、4ヶ月走りきるってなると、途中で必ず「無理かも」って思う瞬間が出てくるんですよ。
そういうときに踏ん張れるかどうかって、結局は“なりたい自分がどれだけはっきりあるか”にかかってると思います。
私の場合は、本当にシンプルで、「ただただ痩せたい」でした。
でも理由は、何でもいいと思うんです。
「もっと人に知ってもらいたい」とか、「自分の認知度を上げたい」とか。きっかけはどうであれ、“こうなりたい”がある人は、ぜひ参加してほしいと思います。
Q. 最後に、出場を悩んでいる方へメッセージをお願いします。

やりきったら、絶対に「出てよかった」って思えると思います。
途中で「無理だ」って感じる瞬間は、きっとあります。仕事も家庭もある中で、Change/meコンテストへの挑戦って、言ってしまえば“やらなくてもいいこと”かもしれません。
でも、自分で決めた目標を、自分でやりきる。
大人になってからそれを経験できる価値は、計り知れません。
私は49歳で挑戦して、「できなかったことができる自分」を、一つ増やすことができました。
もしコンテストに出ていなくても、ダイエット自体を諦めることはなかったと思います。でもきっと「ただダイエットをしているだけ」になっていたはずです。
たどり着くゴールが同じだったとしても、Change/meコンテストを通して歩めたからこそ、想像以上の変化を“楽しむ”ことができました。
そして何より、Change/meコンテストには、挑戦を支えてくれる講師の方々がたくさんいます。 「こうなりたい」という自分があるなら、ぜひ、挑戦してみてください。
最後に

佐々木さんの挑戦は、特別な人の物語ではありません。
「このままじゃ嫌だ」「変わりたい」 「でも怖い」そんな、どこにでもある気持ちから始まった物語です。
85キロからのスタート。20年ぶりのヒール。前日まで「やだやだ」とこぼした本音。
それでも彼女は、“やりきる”ことを選びました。
賞を取るためではなく、誰かと比べるためでもなく、自分で決めた目標を、自分でやりきるために。
そして、57.4キロという数字以上に、「私はやれる」という確かな自信を手に入れることができました。
大人になると、できなかったことをできるようにする機会は、意外と少ないものです。誰かに強制されることもない。目標も、期限も、自分で決めるしかない。
だからこそ、自分で決めて、自分でやりきった経験は、これからの人生を支える土台になります。
Change/meコンテストは、完成された人が出る場所ではありません。自信がある人のための舞台でもありません。
「強烈に変わりたい」そう思った、その瞬間から、誰でも立てる場所です。
次回コンテストは2026年6月27日。
もし今、心のどこかで「変わりたい」と思っているなら、“今”こそが、きっとあなたが変化を起こすタイミングです。あなたの一歩を、お待ちしています。
